ひと月ほど前でしょうか。「砕氷船しらせ見学会」が開催され、お申込みいただいた方から抽選でご招待!というのを知ったのです。んで、出不精なくせにふだん行けない所には行きたがるタイプの人間なので、さっそくお申込みして、まあ忘れていたのですな。時々、「二次募集かけてるらしいよ」とか話には聞いていたのですが、それにしたってハガキの一通も来やしませんよ。
時は流れ今週火曜。ご招待状が届きました。おっせえな!危うく土曜に予定いれるところでしたよ。
ふんなわけで、「砕氷艦・しらせ」見学会へと赴いたのでした。10時スタートだったのですが、逸りすぎて三十分前に到着。……でもOK だったのでありがたく見学することに。
あ、今回画像がデカくて多いので、もうとっととFlickr にアップロードしました。他の写真はこちらからご覧いただけると幸いです。
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しらせ船首。ちょっとしたタンカー以上の大きさで、そばによると大迫力です。流氷はこんなのにのしかかられるのか……そりゃ割れるわ。
格納庫の外はヘリ甲板なのですが、こちらにはバギーとスノーモービルが置かれておりました。なんとバギーには南極ナンバーのナンバープレートが!「南極001 機50-03」でした。ナンバーはしらせの艦番号と同じだそうで。
甲板からぐるっと回って階段を上り(こちらは外の階段だったので、結構急でした)四階の(?)艦橋へ。ここは大賑わいで(そりゃそうだ)艦長席や操縦席に座れたりするそうですが、長蛇の列。一方俺様ちゃんはというと、気象ナントカ室のドアに書かれていた「ペンギンに似た生物からのご注意」という文字列から始まる注意書きをみつけ、説明係の自衛官に「これは見学会用?」とか尋ねていたのでした。常時貼ってあるらしいですよ。つまりこの気象ナントカ室のなかで、ペンギンに似た生き物が天気予報を考えている……!
艦橋から出て、今度は下り。多分一階部分まで下ったのかと思いますが、船内の階段はもうすっかり普通の建物です。リノリウムの床にしっかりとした階段で、ここだけウロウロしてると病院かな?て感じですね。
で、下の方は船員室。結構狭いところに二段ベッドがギュッと。そりゃあねえ人数多いもんね。食堂や床屋、あと神棚も据えてありました。床屋は手先の器用な自衛官が担当するらしいですが、「器用といっても。だいたいこうですよ!」と制帽を脱いだその頭は、丸坊主。まあね、自衛隊だもんね。
あとお医者さんと歯科医が乗船しているそうです。なぜ歯科医……? と聞いたところ、歯科医師は専門的になって手先の器用な誰かが……と言う訳にはいかないそうです。あと、半年くらい虫歯がまんできないかね? と失礼なこと聞いてしまったのですが、実際は大体「親知らずが超腫れる」ことへの対応だそうです。親知らず四本生えてますが、実に素直に生えているのでその苦労は分かりかねたのでした……。
あとお医者さんと歯科医が乗船しているそうです。なぜ歯科医……? と聞いたところ、歯科医師は専門的になって手先の器用な誰かが……と言う訳にはいかないそうです。あと、半年くらい虫歯がまんできないかね? と失礼なこと聞いてしまったのですが、実際は大体「親知らずが超腫れる」ことへの対応だそうです。親知らず四本生えてますが、実に素直に生えているのでその苦労は分かりかねたのでした……。
そうそう、廊下の掃除道具置き見たいな所に「タロ」と書かれたごみ箱があったので、廊下を抜けた先の自衛官に質問してみたのですが、「ジロ」は反対側の舷に置かれているそうです。タロ&ジロ、まだ年一で南極通ってるのね……ごみ箱だけど。
船員室を抜けると、建造銘板や各種記念盾などが飾られている廊下へと繋がり、そしてヘリ甲板の下あたりで見学は終わり。なのですが、てっきりお買い物はあとから出来ると思っていたので、「おみやげをかいに……」と恐る恐る申し出たところ、通行止めテープの貼られている急な階段を通らせていただきました。めっちゃ怖いわこの階段。両手は手すり、片足は必ず接地の三点保持で登るそうです。
無事南極カレンダー2019とかお買い上げして、ショートカットルートを通らせていただいて退船。なのですが、行きのタラップ(とは名ばかりの滑り止め付き板だ)と同様の帰りのタラップ、超怖い!上り時は一人だったので揺れもせず下も見えずワクワク登ったのですが、帰りはみんな帰ってるし揺れるし、折り目的な所を踏んでしまったら「バガン」て音がして心臓が止まるし、なにより下を見ないと降りれないってのが。すっかり海賊の「板渡りの刑」気分ですよ。
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と言う訳でエライ堪能してしまった。
毎年11月から4月は南極、帰ってきたら日本各地を回って見学会という事なので、お近くの港(海なし県の方は申し訳ないですが)に来るというしらせ(しらせだけに)を得たら、申し込んでみてもいいんではないでしょうか。あと30~40年くらい使う予定です、と言っていたので、チャンスは結構あるのでは……?
毎年11月から4月は南極、帰ってきたら日本各地を回って見学会という事なので、お近くの港(海なし県の方は申し訳ないですが)に来るというしらせ(しらせだけに)を得たら、申し込んでみてもいいんではないでしょうか。あと30~40年くらい使う予定です、と言っていたので、チャンスは結構あるのでは……?