今年初のカメラ入手ですかね……ですね。
と言うわけで、アメリカはRochester Optical Company の、Premo B を手に入れましたよ。検索すると、同名の会社がでてきたんですが、これを作ったところは……潰れてるのかな。ちょっと良くわかりません。
で、このカメラ、俺様ちゃん保有のカメラ類のなかで一番古いものになりそうです。正確に「何年」とはわかりませんが、生産年が1984年から1901年の間という。ぎりぎり前世紀ですよ!一応、ヒンジの数で二タイプに分類できそうですが、うちのは後期タイプです。……もう前々世紀の、ってことでいいですかね?
で、このPremo B、届いた箱を開けたら、マー埃くさい……ていうか、カメラボディに細かい砂が!![イメージ 1]()
貼り革も微妙にぽろぽろぽろぽろと崩れ落ちていくので、もう思い切って剥がすことにしました。最初は木べらで剥がしていたのですが、最終的には細かい番数の紙やすりで水とぎ。水に溶けてぬるぬるしたナニか(しかも臭い)がもりもり出たのを拭うと、下からは綺麗なマホガニーが現れましたよ。こっちの方がいいよな……。
![イメージ 2]()
光学系もなかなか綺麗。海外の文献によると、lens exchangable 、との事。しかし、レンズ交換と言うとボードごと、という先入観がある身でして、なかなかレンズ交換できるようには見えません。まあ、交換するレンズも無し……と、レンズの状態を詳しく見るために前玉はずそうとしたら、シャッターユニットごと捩れて外れる、と言う。なるほどexchangable だわ。
蛇腹チェックしても、ピンホールも無いようです。で、最後にピントをチェック……としたのですが、指標の300(多分300フィートで、実質の無限遠)にあわせてもピントがあってない感じです。おっかしいなー、とあれこれ見ると、簡単に取り外しできるピントグラスがどうも裏表になっている感じ。さっそく入れ替えたのですが、それでもピントはきません。うーむ。
ここで、先ほどレンズユニット外したときのことが気になりまして。と言うのも、後玉がやけにカタカタしていたのです。で、早速後玉を外してバラしてみたら、どう考えても組みつけているのとは逆。実際に逆にしてはめてみると、カタカタせずにピシッと止まります。もしやこれは……と、ピント再チェックしたら、見事指標どおり!イエー!
とまあ、こんな感じであっさり書いてはいますが、二週間くらいは「変なのつかまされたー」と嘆いていたのでした。
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んで、白黒シノゴフィルムも海の向こうから来たので、早速撮影してみることに。フィルムホルダーも付いてきていたのですが、大昔の奴なのでガラス乾板用。プラ板でもかませばいいかなあ、と思っていたのですが、思い立って現代でも通用するふつうの4x5ホルダーを突っ込んでみたら、見事にフィット。ホルダーの出っ張りもがっちりかみ合っています。おーう。これなら即いけますよ!
で、撮りに行って、初めてのシートフィルム現像。事前に色々聞いたりしてチャレンジしたのですが、フィルム自体もちょっと初めてのフィルムだったのと、あと「色つき輪ゴム」使っちゃったりして現像液がとんでもない色になったりとか、まあ、その、あんまりうまくいかない、というか、ぶっちゃけ失敗……。
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百年以上前のカメラなのに、21世紀の4x5ホルダー、そして三脚がつかえるってのはすごいですよな。今回は現像がちょっと失敗してしまったので、どういう描写かは判断しかねるのですが、持ち運びしやすい(ぶっちぎれた革紐のところに現代のストラップを移植しました)(ついでに4x5とは思えぬ軽さ)ので、近いうちにもう一度撮りに行きますよ!